海外進出を検討している企業にとって、「実際にどのくらいの費用がかかるのか」は最初に直面する大きな壁です。
国や地域、進出形態(駐在員事務所・現地法人・EORなど)によって費用は大きく異なり、事前に正確な相場を把握しなければ資金計画が立てられません。
また、情報収集だけで終わってしまい、実際の一歩が踏み出せない企業も少なくありません。
本記事では、海外進出にかかる費用の相場や国別・業種別の比較、資金計画のポイントを把握するために役立つサービスを厳選して比較・解説します。
こんな方にオススメ
- はじめて海外進出を検討しており、具体的なコスト感を掴みたい経営者・担当者
- ASEAN・欧米など複数候補国のコストを横断的に比較したい方
- 現地法人設立やEOR活用など、進出形態ごとの費用差を知りたい中小企業の方
- 無料で使える公的・民間の情報リソースを効率よく活用したい方
この記事を読むと…
- 海外進出にかかる費用の国別・業種別相場感が分かる
- 進出形態(駐在員事務所・現地法人・EORなど)ごとのコスト構造が理解できる
- 費用情報・比較ツール・支援サービスの特徴と使い分けが分かる
- 資金計画を立てる上で参照すべき信頼性の高い情報源が分かる
海外進出にかかる費用は?国別・業種別の相場と資金計画のポイントを選ぶ際の重要ポイント
海外進出支援サービスや情報プラットフォームを比較・活用する際には、単に「無料かどうか」だけでなく、提供される情報の精度・網羅性・実務との連携性を複合的に評価することが重要です。以下の比較軸を参考に、自社のニーズに合ったサービスを選びましょう。
情報の網羅性・国別カバレッジ
海外進出コストは進出先の国・地域によって大きく異なります。たとえばASEAN諸国の中でもシンガポールとベトナムでは労務コストや法人設立費用に数倍の差が生じることがあります。サービスを選ぶ際には、自社が検討している国・地域の情報が網羅されているかを必ず確認しましょう。ジェトロのような公的機関は世界主要都市を横断的にカバーしており、複数国を比較検討する際に特に有用です。一方、特定地域に強みを持つ民間サービスは、その地域の詳細な実務情報を提供している場合があります。
進出形態別のコスト解説の有無
海外進出の形態には、駐在員事務所、現地法人設立、EOR(Employer of Record)の活用など複数の選択肢があり、それぞれ初期費用・ランニングコスト・リスクが大きく異なります。駐在員事務所は設立コストが比較的低い一方で事業活動に制限があり、現地法人は自由度が高い反面、設立・維持コストが高くなる傾向があります。EORは近年中小企業を中心に注目されており、法人設立なしで現地雇用が可能なため初期費用を大幅に抑えられます。こうした形態別の費用比較が提供されているかどうかは、サービス選択の重要な判断軸です。
実績・信頼性の担保
海外進出の費用情報は、実際のプロジェクト事例や現地ネットワークに基づいているかどうかで信頼性が大きく変わります。公的機関であるジェトロは政府系の情報収集力を持ち、民間サービスでも「中小企業50社以上の実績ベース」など具体的な実績を示しているものは信頼性が高いと言えます。コンサルティング型のサービスであれば、実際に進出をサポートしたノウハウが反映されているかを確認することが大切です。情報の更新頻度や執筆者・監修者の専門性も判断材料にしましょう。
費用面・アクセスのしやすさ
情報収集フェーズにある企業にとっては、まず無料で利用できるサービスから始めることが現実的です。ジェトロやEON inc.、WorkShiftのように無料で詳細な情報を提供しているリソースは、予算をかけずに相場感を掴むのに適しています。一方、国際ビジネス連結機構やGlohaiのように有料・要問い合わせ型のサービスは、より実務的なサポートや人的ネットワークへのアクセスが期待できます。自社の検討フェーズ(情報収集段階か実行段階か)に合わせてサービスを使い分けることが資金効率の観点からも重要です。
コンサルティング・実務支援との連携
費用相場の情報収集にとどまらず、実際の進出支援(法人設立手続き、現地人材採用、マーケティングなど)まで一貫してサポートしてくれるかどうかも重要な選定ポイントです。情報提供型のサービスとコンサルティング型のサービスでは提供価値が異なるため、現在の自社の課題がどのフェーズにあるかを明確にした上で選ぶことが成功への近道です。特に初めて海外進出を行う中小企業にとっては、情報を得るだけでなく実務上の壁を越えるサポートが不可欠です。
| 比較項目 | 国際ビジネス連結機構 | WorkShift 海外進出コスト比 | EON inc. 海外進出費用相場 | ジェトロ 投資コスト比較 | Glohai 海外進出支援 |
|---|---|---|---|---|---|
国際ビジネス連結機構 |
WorkShift 海外進出コスト比較 |
EON inc. 海外進出費用相場 |
ジェトロ 投資コスト比較 |
Glohai 海外進出支援 |
|
| 年会費 | 月額10,000円(年額120,000円)または月額30,000円(年額360,000円) | 無料(フリープランあり) | 無料(記事・情報コンテンツ) | ジェトロ・メンバーズ登録:無料※要確認 | 要問い合わせ |
| ポイント還元率 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 国際ブランド | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 特典 | 販路・物流の確保支援、現地人材ネットワーク構築、イベント・セミナー参加、最新トピック・情報提供 | 国別投資コスト比較、グローバル人材検索、海外進出費用情報提供、ビジネス展示会情報 | 進出形態別費用解説(駐在員事務所・現地法人・EOR)、ASEAN各国コスト比較、費用シミュレーション、コスト削減7つの方法、中小企業50社以上の実績ベース情報 | 世界主要都市への進出関連コスト比較、貿易投資相談、海外ミニ調査サービス、海外事務所による現地事情ブリーフィング、セミナー・展示会情報 | 海外営業支援、VirtualExpo、Webマーケティング支援、インフルエンサーマーケティング、越境EC、市場調査・コンサルティング、マッチング・法人設立支援 |
| 審査難易度 | 要問い合わせ | 該当なし(無料登録) | 該当なし(無料コンテンツ) | 該当なし(公的機関サービス) | 要問い合わせ |
| 付帯保険 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
※ 本比較表は各サービス公式サイト(国際ビジネス連結機構、WorkShift 海外進出コスト比、EON inc. 海外進出費用相場、ジェトロ 投資コスト比較、Glohai 海外進出支援)の情報をもとに作成(2026年07月06日時点)。「※要確認」はAI補完情報のため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
各サービスの詳細解説
ここでは比較対象となる各サービスについて、特徴・機能・向いているユーザー・注意点を詳しく解説します。それぞれのサービスが持つ強みと弱みを把握した上で、自社の状況に合ったものを選びましょう。
国際ビジネス連結機構
目次
| 年会費 | 月額10,000円(年額120,000円)または月額30,000円(年額360,000円) |
| ポイント還元率 | 該当なし |
| 国際ブランド | 該当なし |
| 特典 | 販路・物流の確保支援、現地人材ネットワーク構築、イベント・セミナー参加、最新トピック・情報提供 |
| 審査難易度 | 要問い合わせ |
| 付帯保険 | 該当なし |
| 公式サイト | https://kokusaibiz.org |
国際ビジネス連結機構は、海外進出を目指す企業に対してネットワーク・情報・販路を提供する会員制の支援組織です。月額10,000円または30,000円のプランがあり、単なる情報提供にとどまらず、販路・物流の確保支援や現地人材ネットワークの構築など、実務に直結したサポートを提供している点が特徴です。特に人脈・ネットワーク形成を重視したい企業にとって有用な選択肢となります。
- 月額10,000円(年額120,000円)または月額30,000円(年額360,000円)の段階的プラン設計
- 販路・物流の確保に向けた具体的な支援
- 現地人材ネットワークの構築サポート
- イベント・セミナーへの参加機会の提供
- 海外ビジネスに関する最新トピック・情報の提供
- 会員間のビジネスマッチングの場の提供(※要確認)
こんな人に向いている
- 現地の人材ネットワークや販路を早期に構築したい企業
- セミナーや交流イベントを通じて海外ビジネスの知見を深めたい方
- 継続的な情報収集と実務支援を一体で受けたい中小企業
注意点・向いていない人
月額費用が発生するため、情報収集のみを目的としている場合にはコストパフォーマンスが低く感じられる可能性があります。また、審査難易度や具体的な支援内容の詳細は要問い合わせとなっており、サービス内容の事前把握に時間がかかる場合があります。費用対効果を確認してから入会を検討することを推奨します。
無料体験の有無
無料体験・トライアルの有無については公式サイトにて要確認です。
WorkShift 海外進出コスト比較
| 年会費 | 無料(フリープランあり) |
| ポイント還元率 | 該当なし |
| 国際ブランド | 該当なし |
| 特典 | 国別投資コスト比較、グローバル人材検索、海外進出費用情報提供、ビジネス展示会情報 |
| 審査難易度 | 該当なし(無料登録) |
| 付帯保険 | 該当なし |
| 公式サイト | https://workshift-sol.com/lp/view/business_overseas_cost |
WorkShift 海外進出コスト比較は、海外進出に関心を持つ企業・個人が無料で利用できる情報プラットフォームです。国別の投資コスト比較データやグローバル人材の検索機能、ビジネス展示会情報など、海外進出の初期検討フェーズで役立つ情報を幅広く提供しています。無料登録で利用できるフリープランがあり、コストをかけずに相場感を把握したい企業にとって入口として最適なサービスです。
- フリープランあり・無料で利用開始可能
- 国別投資コストの比較データの提供
- グローバル人材の検索機能
- 海外進出費用に関する情報コンテンツの提供
- ビジネス展示会情報の掲載・案内
- 海外ビジネスに関する各種情報の集約・整理
こんな人に向いている
- 費用をかけずに海外進出コストの相場を調べたい方
- グローバル人材の採用も含めて海外展開を検討している企業
- 展示会やビジネスイベント情報も合わせて収集したい方
注意点・向いていない人
情報プラットフォームとしての性格が強く、個別のコンサルティングや法人設立支援などの実務的サポートを直接受けることはできません。情報収集に特化したサービスのため、実行フェーズに移った際には別途専門家や支援機関との連携が必要になります。
無料体験の有無
フリープランが用意されており、登録不要または簡易登録で利用を開始できます(※詳細は公式サイトにて要確認)。
EON inc. 海外進出費用相場
| 年会費 | 無料(記事・情報コンテンツ) |
| ポイント還元率 | 該当なし |
| 国際ブランド | 該当なし |
| 特典 | 進出形態別費用解説(駐在員事務所・現地法人・EOR)、ASEAN各国コスト比較、費用シミュレーション、コスト削減7つの方法、中小企業50社以上の実績ベース情報 |
| 審査難易度 | 該当なし(無料コンテンツ) |
| 付帯保険 | 該当なし |
| 公式サイト | https://eon-inc.jp/articles/overseas-entry-cost-estimate-sme |
EON inc.が提供する海外進出費用相場コンテンツは、中小企業50社以上の実績をベースに作成された実践的な情報記事です。駐在員事務所・現地法人・EORという3つの進出形態別にコストを解説しており、ASEAN各国のコスト比較や費用シミュレーション、コスト削減の7つの方法なども網羅されています。実際のプロジェクト経験に裏付けられた情報量と質の高さが特徴で、無料で閲覧できる点も魅力です。
- 中小企業50社以上の実績に基づいたリアルな費用相場情報
- 駐在員事務所・現地法人・EORの3形態別コスト解説
- ASEAN各国(タイ・ベトナム・インドネシアなど)のコスト比較
- 費用シミュレーション機能・ツールの提供
- コスト削減に向けた7つの具体的な方法の解説
- 無料で閲覧できる情報コンテンツとして公開
こんな人に向いている
- ASEAN地域への進出を検討しており、国別のコスト差を詳しく知りたい中小企業
- EORという進出形態を検討しており、コスト面のメリットを確認したい方
- 費用シミュレーションを活用して具体的な資金計画を立てたい担当者
注意点・向いていない人
記事・情報コンテンツとしての提供が中心であるため、個社ごとのカスタマイズされたコンサルティングを求める場合には別途EON inc.への問い合わせが必要です。また、ASEAN以外の地域(欧米・中東など)については情報量が限定的な場合があります(※要確認)。
無料体験の有無
コンテンツ自体が無料公開されており、登録不要で閲覧可能です。
ジェトロ 投資コスト比較
| 年会費 | ジェトロ・メンバーズ登録:無料※要確認 |
| ポイント還元率 | 該当なし |
| 国際ブランド | 該当なし |
| 特典 | 世界主要都市への進出関連コスト比較、貿易投資相談、海外ミニ調査サービス、海外事務所による現地事情ブリーフィング、セミナー・展示会情報 |
| 審査難易度 | 該当なし(公的機関サービス) |
| 付帯保険 | 該当なし |
| 公式サイト | https://www.jetro.go.jp/world/search/cost.html |
ジェトロ(日本貿易振興機構)が提供する投資コスト比較ツールは、日本の公的機関が運営する信頼性の高い海外進出支援サービスです。世界主要都市への進出関連コストを横断的に比較できるほか、貿易投資相談、海外ミニ調査サービス、現地事情のブリーフィングなど、情報収集から実務支援まで幅広いサポートを提供しています。ジェトロ・メンバーズ登録(無料)でより多くのサービスが利用可能です(※要確認)。
- 世界主要都市の投資コストを横断比較できるオンラインツール
- 専門家による貿易投資相談サービスの提供
- 海外ミニ調査サービス(現地ジェトロ事務所を通じた調査)
- 海外事務所による現地事情ブリーフィングの実施
- セミナー・展示会情報の提供・案内
- 公的機関としての高い信頼性と情報の中立性
こんな人に向いている
- 複数の候補国を横断的に比較し、進出先を絞り込みたい企業
- 公的機関の信頼性ある情報・相談窓口を活用したい中小企業・スタートアップ
- 現地の実情を事務所ブリーフィングなどで直接確認したい方
注意点・向いていない人
公的機関のサービスという性格上、個別企業の戦略に深く踏み込んだコンサルティングや民間のスピード感を求める場面では限界があります。また、一部の有料サービスや詳細機能についてはジェトロ・メンバーズ登録が必要な場合があります(※要確認)。
無料体験の有無
基本的な投資コスト比較ツールは無料で利用可能です。ジェトロ・メンバーズ登録(無料)でより多くのサービスを利用できます(※詳細は公式サイトにて要確認)。
Glohai 海外進出支援
| 年会費 | 要問い合わせ |
| ポイント還元率 | 該当なし |
| 国際ブランド | 該当なし |
| 特典 | 海外営業支援、VirtualExpo、Webマーケティング支援、インフルエンサーマーケティング、越境EC、市場調査・コンサルティング、マッチング・法人設立支援 |
| 審査難易度 | 要問い合わせ |
| 付帯保険 | 該当なし |
| 公式サイト | https://glohai.com/blog/9759 |
Glohaiは、海外営業支援を中心とした総合的な海外進出支援サービスを提供している企業です。費用情報の提供にとどまらず、VirtualExpo(バーチャル展示会)、Webマーケティング支援、インフルエンサーマーケティング、越境EC、市場調査・コンサルティング、マッチング・法人設立支援まで、進出後の事業成長に向けた幅広いサービスラインアップを持っています。費用や条件は要問い合わせとなっており、個社の状況に合わせた提案が期待できます。
- 海外営業支援(販路開拓・顧客獲得のサポート)
- VirtualExpo(オンライン展示会)の運営・参加支援
- Webマーケティング・インフルエンサーマーケティング支援
- 越境ECの構築・運営支援
- 現地市場調査・コンサルティングサービス
- ビジネスマッチング・現地法人設立支援
こんな人に向いている
- 海外への販路拡大・営業強化を実行フェーズで進めたい企業
- 越境ECやデジタルマーケティングを活用して海外市場に参入したい方
- 法人設立からマーケティングまで一貫して支援してもらいたい企業
注意点・向いていない人
費用・料金体系が公開されておらず要問い合わせとなっているため、予算感を早期に把握したい企業には情報収集に時間がかかる可能性があります。また、純粋に費用相場の情報収集を目的としている場合には、コンサルティング型サービスの色合いが強いため、まず無料の情報リソースを活用してからアプローチするのが適切です。
無料体験の有無
無料体験・トライアルの有無については公式サイトまたは問い合わせにて確認が必要です(※要確認)。
よくある質問
まとめ:海外進出にかかる費用は?国別・業種別の相場と資金計画のポイントの選び方
海外進出の費用相場を把握するためのサービスは、目的や活用フェーズによって最適な選択肢が異なります。情報収集を無料で始めたい方には、世界主要都市を横断比較できるジェトロ 投資コスト比較や、ASEAN特化で実績ベースの詳細データが揃うEON inc. 海外進出費用相場、そして国別コスト比較とグローバル人材検索が使えるWorkShift 海外進出コスト比較が出発点として適しています。
人的ネットワークや販路構築まで含めた継続的な支援を求める企業には、会員制で現地人材ネットワークやイベント参加機会を提供する国際ビジネス連結機構が選択肢になります。また、越境ECやデジタルマーケティングを含む実行フェーズの総合支援を求めるなら、幅広いサービスラインアップを持つGlohai 海外進出支援への問い合わせを検討してみてください。
まずは無料リソースで相場感と候補国を絞り込み、進出フェーズが進んだ段階で有料・コンサルティング型サービスに移行するという段階的なアプローチが、限られた予算を有効活用する上で最も合理的な戦略と言えるでしょう。





